登録番号/No.1037-1
タイトル/『短いクレヨン』
作詞/LEICA
作曲/LEICA
作詞完成日/2026年6/13
『短いクレヨン』
短くなったクレヨンを 一本だけ もらった
課題を終えたご褒美 それで空を塗った
指先に色がついて 少し誇らしかった
世界で一番きれいだと 思っていた その時までは
ふと隣を見た 同じ課題をしていたやつの手には
新品のクレヨン 長くて鮮やかで 紙の上を滑る音が違った
手の中の短い一本を見つめた
一秒前まで 満足していたのに 何かが変わった
クレヨンは変わってない ただそこにあるだけなのに
新品の隣に並んだだけで 色が違って見えた
叫びながら 机の上をぐしゃぐしゃにして
短いクレヨンを投げつける
いらないこんなもの さっきまで好きだったのに
あの時のことを 思い出した あの給料 あの車 あの生活
全部 悪くなかった ただ 隣を見ただけだった
クレヨンは変わってない 何も奪われていないのに
長い線を引かれただけで 短くなった気がした 隣を見ただけで
クレヨンは変わってない 変わったのは 目だった
隣に新品があっただけで 全部 違って見えた
目を閉じて もう一度 描いてみる ……まだ きれいか

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