登録番号/No.1042-1
タイトル/月に住んでいた君
作詞/LEICA
作曲/LEICA
作詞完成日/2026年7/1
月に住んでいた君
初めて降りた月面で「冷める前に飲みなよ」って言われた
誰もいないはずなのに その言い方 少し懐かしい
「燃えるゴミどっち?」って聞かれて 空を見上げて笑ってた
重力なんてない場所で その仕草だけ やけに重たい
影の長さを撫でながら「今日は少し満ちすぎだね」って
誰よりもここを知ってる顔で 君は僕を見ていた
名前のないものばかりが 胸の奥に残る
触れた指先 ほどけないまま 夜に溶けていく
近づくほど 遠くなるのに なぜか 帰る場所みたいで
君はただ そこにいて 光だけ 投げていた
「どこから来たの?」って聞かれて 少しだけ言葉に詰まる
「遠いところ」って答えたら 「みんなそうだよ」って笑った
静かな場所が似合う人だと そのとき初めて思った
名前を呼ぶほどでもない距離で ずっと そばにいた気がした
君は「水が好きだ」と言ったけど たぶんそれは 別の名前で
「ここは誰のものでもないよ」って
最初に君は言ったけど 違うね 気づいてしまった
君そのものだったんだ
名前を呼ぶ前からずっと 誰にも触れられないまま
僕らを見ていたんだね 君は月だったんだね ずっと昔から
何も持たず 何も奪わずに 近すぎず 遠すぎず ただそこにいて
僕の夜を 選ばず照らしてた
遅く帰った日も 何も聞かずに 少しだけ灯りを残して
「おかえり」も言わずに ただそこにいた あの感じに よく似てる
触れられないままでいい ――それでも光は、ちゃんと届いてる

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