登録番号/No.1049-1
タイトル/財布は知っている
作詞/LEICA
作曲/LEICA
作詞完成日/2026年7/25
財布は知っている
何度も開かれた 何度も閉じられた
それだけが 私の一生
震える手で 開かれた夜 保険の証書を 確かめながら
買ったのは 紙切れじゃなくて 今夜だけの 眠れる理由
薬の領収書 挟んだまま 健康食品の レシートも
不安の数だけ 私は膨らんで また静かに 閉じられた
人は得したくて 開くんじゃない
消したいものが あるだけで
財布は知ってる 言葉にしないだけで
その手が震えた 理由の値段を
財布は黙って 全部受け取る
人が隠した 本音のかたち
退屈な午後 勢いよく開いて
スイーツひとつで 息をついた
旅のパンフレット 折り目がついて
結局どこにも 行かなかった
衝動買いの 値札がまだある
贅沢じゃなくて 気分転換
満たされなくて また広げられて
また静かに 閉じられた
人は欲しくて 開くんじゃない
変わりたいだけの その一瞬に
財布は知ってる 迷いの重さまで
その手が止まった 理由の値段を
財布は黙って 全部受け取る
人も気づかない 本音のかたち
一番重かった日を 覚えてる
時計売り場の ガラスケースの前
何度も出して 何度もしまって
結局買った 見られるために
認められたくて
羨ましいと 思われたくて
一番札が動く瞬間は
一番 孤独だった
財布は知ってる 人は他人の 評価を買ってる
財布は黙って 全部受け取る
それが商売の 本質だから
でも私が 選ばれた朝は ブランドでも 値段でもなく
ただ 好きだと それだけだった
何度も開かれた 何度も閉じられた
一度だけ 泣きながら 開かれた日がある
あの人は今も 私を 使ってくれている

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