登録番号/No.995-1
タイトル/人間椅子
作詞/LEICA
作曲/LEICA
作詞完成日/2026年2/12
人間椅子
商店街のはずれで ひっそり構える美容室
店先の古い椅子が 今日も誰かを値踏みしてる
座ろうとした荷物を わざと落として知らん顔
誰もいない昼下がり 勝手に回転始めだす
店主いわく昔は「カリスマ専用」だったらしい
その言葉に合わせて 誇らしげにギィと鳴いた
通りかかった少女に なぜか緊張して固まる
背もたれを撫でられて 犬みたいに震えだす
椅子のくせにプライド高い 選ばれたいだけの存在
歩けるほどの根性見せて 立ち上がったのに
一瞬で砕け散る 恋に似た衝撃
脚が一本 ポロリ落ちる音 商店街に響く
店主が慌てて拾い「おい蘇れ」と叫んでも
座面の傷ひとつだけ 失恋みたいに沈黙
少女は何も言わずに 風の中へ歩き出す
椅子だけが取り残され ギィ…と低くうめき声
誰も気づかぬ場所で プライドだけが息をする
「選ばれなかった痛み」を 木目の奥で抱きしめる
店主のぼやきだけが やけに胸に刺さってる
「そこだけ反応すんなよ」と 最後のギィが返事する
椅子のくせに プライド高い 壊れたままでも気高い
座られたいのに座らせない 矛盾だらけでも
なぜか愛おしい 不器用な存在
今日もどこかで 誰かを待ちながら 静かに蘇る
静かに蘇る たらたら・・・・・ららら・・・・・

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