Merrow ー深海に沈む祈りー

瞬いた星屑は あの日の砂だわ
手のひらで消えてゆく 泡沫の夢でした

あたたかなライム色に溶けてゆく
二人の笑う横顔を見送った

今流れる涙を連れ立って
誰にも知れず潜ろう深く
ただあなたの幸せ祈ってる日々が嬉しい私でいたい

傷つくことだとわかっても
心はきっと会いたくなるよ
果てしのないしじまに漂っていたら
たどり着くかもしれないなんて

ほんとうの姿なら 貝殻に閉じた
風さえ気づかないで 届かない物語

やわらかな波がさらうようにまた
優しい仕草 繰り返し映してる

想い続けるほかに術もない
無限の外へ放してほしい
ここから切り裂いてと悲鳴をあげてる
言葉は越えられなくて

出来るものならば その胸の
あなたの海に身を投げたいの
もし寂しい気持ちで溢れる夜には
私を見つけて いつか泣いて
今流れる涙を連れ立って
岸辺の向こう泳いでゆこう
おぼつかない足でも
始まる世界に 踏み出す 未来探して

叶わぬことだと知ってても
あなたを選ぶ 来世もきっと
流れ着いた記憶に瞳を浸して
時に埋もれて歌うでしょう