登録番号/No.951
タイトル/蜜柑
作詞/⼆ツ⽊線五
作曲/LEICA
作詞完成日/2023年11/18
蜜柑
茜の差すバス まばらな人陰
車内アナウンス 聴きながら思う
誰かの言った
「失敗から生まれる世界もある」
細やかな霧雨が 服を濡らしてくような
心のささくれも痛みも 窓硝子から見えた
橙色の夕陽が 誰かの優しさだとするなら
晴れた空に浮かぶ 今日が過ぎる空気の匂い
ゆらゆら揺れる吊り革 あの人は元気かな
夜が明けること 朝が沈むこと
望んでるものは まだ靄の中
生きてるだけで 傷つくのは
どうしようもないから
一時停車するたび 何かを落とす気がする
大事なものと不要なもの
そんな時でもたまに 誰かが拾ってくれて
甘酸っぱい気持ちが広がる
忙しく流れる 時刻表に急かされるけれど
席を譲れるくらいに 背伸びできると思う
雨上がりの空は 息も苦しいほど澄んで
今でも思い出すのは 橙色の夕陽
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