道

人は生まれた意味を知らないまま
小さな産声で夢から覚める
大きな手に引かれる季節は過ぎて
自分の両足で明日を探す

何処までも続く一人一つの人生の旅

まだ見えない道標を胸に描く為
歩き始めた靴跡を 人々は道と呼ぶのでしょう
雨の刺す冷たさに震える時の
温もりを分け合う 人との出会い

涙も笑顔も指環に結ぶ幸せの地図

深い谷を高い山を休むこともなく
歩き続けた靴跡を 人々は道と知るのでしょう

共連れの光がやがて消えても 終わらない旅

痩せた足を照らした たくさんの思い
止めた歩みが知る生まれてきた意味

殴る雨も深い雪も 決して消されずに
いくつも残る靴跡が いつの日か道になるのでしょう